1. はじめまして
はじめまして、かしいです。
私はこれまでに家庭教師として100人以上を指導してきました。
その中には、偏差値が45から65まで伸びて合格した生徒さんもいます。
「特別な才能がある子」だけの話ではありません。むしろ逆です。
…こう書くと、きっとこう思われるはずです。
「いや、盛ってない?」「結局、頭のいい人の話でしょ」って。
分かります。私も、昔の自分に同じことを言います。
私は中学受験で、御三家の女子学院に合格しました。
中学受験のきっかけは、学校の授業がつまらないと思ったことでした。
塾に通い始めた頃、解けない問題は山ほどあったけれど、
ある日ふと“解けなかったものが解ける瞬間”が増えていって、
それが楽しくて、気づいたら特段苦労もせず女子学院に合格していました。
だから当時の私は、勉強をちょっと誤解しました。というか舐めていました。
「勉強って、最後に本気を出せば何とかなる」
「分からないものも、そのうち分かるようになる」
——そういう、根拠のない自信を持ったまま中高に進みます。
ところが、女子学院に入ってから、そして浪人を経る中で、
私は、勉強が完全に崩れました。
机には座っている。教材も開いている。
なのに、何をやればいいか決められない。
今日も“積み上がらなかった”という感覚だけが残る。
焦りがつのり、時間だけが過ぎていく。
今なら分かります。
あのとき崩れたのは、学力じゃなくて、やり方でした。
私は「頑張る」ことはできても、
頑張りが積み上がる「型」を持っていなかった。
それから大学、そして社会人になって、
大手メーカーで設計の仕事をする中で、ようやく言語化できるようになります。
目標から逆算して工程を組み、リスクを潰し、手戻りを減らす。
“回る形(設計図)”を先に作ると、同じ時間でも成果が変わる。
——これ、勉強もまったく同じでした。
このブログでは、私自身が遠回りして痛感した
「根性より先に、設計で決まる」という話を、
中学受験の家庭学習に落として、具体的に書いていきます。
もし今、
「やっているのに伸びない」
「何から手をつければいいか分からない」
「親が管理し続けて、家が荒れる。親子関係が険悪になる」
そんな状態に心当たりがあるなら、きっと役に立つはずです。
世の中の受験産業は、親の不安を煽り、無駄な講座やオプションを売りつけることで成り立っています。私はそれが許せない。
エンジニアとして、非効率なことは大嫌いです。
このブログでは、塾が絶対に言わない『不都合な真実』も書いていきます。
2. 女子学院中高時代:一夜漬けで“勉強ができた気”になっていた
中高の私は部活漬けでした。
毎日、部活、部活、部活。当然勉強は後回し。
私はそこで、「前日に詰めれば点が取れる」という成功体験を何度も積みました。
夜、机に向かって、眠い目をこすりながら暗記して、翌日のテストでそれなりの点を取る。
終わった瞬間、どっと安心する。
それを繰り返しているうちに、心のどこかでこう思っていました。
“受験も、最後に本気を出せばいける”って。
でも今なら分かります。
一夜漬けって、点は取れても、身体には残らない。
積み上がらないまま、学年だけが進んでいく。
そのツケが、受験で一気に来ました。
合否を見る日。
スマホの画面を更新して、文字が出るたびに息が浅くなる。
「不合格」。次も「不合格」。
画面を閉じた手が、なぜか震えていました。
その夜、家の空気がやけに静かだったのを覚えています。
「浪人、させてもらえないかな」——喉がカラカラでした。 )
周囲の雰囲気に流されたまま、東大、早稲田、慶應と受験し見事にどこも不合格となり、
私は浪人することとなったのでした。(浪人させてくれた両親には頭が上がりません)
3. 浪人期:模試の紙を握りしめたまま動けなかった
浪人の頃、模試の結果が返ってきた日をよく覚えています。
紙の端が少し折れていて、手汗でふにゃっとしていました。
机に座って、結果を見て、数字を見て、
一回目は「…まあ、次」と思おうとする。
でも、二回目に見た瞬間、胸の奥が冷たくなる。
伸びてない。
むしろ、何をやっていたのか分からない。
そのまま机の前で固まりました。
ペンを持っているのに、書けない。
参考書を開いても、文字が入ってこない。
「勉強しなきゃ」って思えば思うほど、
頭の中に“やること”だけが増えていきます。
1年、あるから、時間を有効に使えば、なんとかなるはずだ。
そう分かっているはずで、毎日勉強もこなしているはずなのに、成績は上がらない。
英語の単語、数学の問題集、古文の文法、化学の暗記…。
どれも必要に見えて、どれも手をつけた瞬間に不安が増える。
分かったと思ったはずのことも、次に解いてみると分からなくなっていて、どこから手をつけていいか分からない。
ただ時間だけが過ぎていく。
今日もまた、「積み上がらなかった」という感覚だけが残る。
浪人させてもらっているのに。
結果が出ない。
その罪悪感が、焦りをさらに増やして、ますます手が止まる。
本当にどうしようもない人間だ。消えてしまいたい。
そのくらい私は追い詰められていました。
当時の私は、典型的な“足し算の人”でした。
不安になる → 参考書を増やす
焦る → 勉強時間を増やす
伸びない → もっと頑張る
でも、足し算って、あるラインを超えると逆効果になります。
やることが増えるほど、「今日どれをやればいいか」が決められなくなる。
決められないまま机に座ると、自己嫌悪だけが増える。
浪人期の私は、結局この迷子状態から抜け出せませんでした。
「どうすればいいか分からないまま」時間だけが過ぎて、受験は失敗。
第一志望には受かりませんでした。
今振り返ると、あの頃の私は“努力”が足りなかったというより、
努力を積み上げるための設計図がなかった。
順番も、戻り方も決められないまま、ただ必死に泳いでいた。
4. 大学〜社会人でやっと分かった「設計図」
その「設計図」が必要だと分かり始めたのは、大学に入ってからでした。
入学したては、学歴コンプレックス丸出しで本当に恥ずかしい人間でした。
でも、そうも言っていられません。
大学の課題が山ほどある。イベントもたくさんある。
時間は有限。効率よくこなしていかなければまわりません。
色々と試行錯誤をしていく中で、私は気づきを得ます。
「あのとき私に必要だったのは、根性じゃなくて、正しい勉強のやり方だったんじゃないか」
例えば、これはほんの一例ですが
中学受験でいえば、間違えた問題を、ただ解き直して終わるのではなく、
“何を間違えたのか”を分ける。
計算ミスなのか(その中でもどのようなミスなのか)
条件の見落としなのか
理解が抜けているのか
解法選択がズレているのか
また、例えば、偏差値45で伸び悩んでいた生徒さんの事例ですが、
解説を読めば「分かった」と言う。でも、翌日もう一度解かせると、手が止まる。
できていなかったのは学力というより、“理解したつもり”のまま終わってしまう習慣でした。
そこで、解説を読むだけで終わらせず、時間を空けてもう一度、何も見ずに自分の手で解き直す形に変えました。
「解けなかったところ」だけが、次にやることになります。
これを続けると、勉強が“気分”ではなく“積み上がり”に変わっていきます。
原因が違えば、修正方法も違う。
ここを分けて、次に同じ失敗をしない形に変える。
この考え方に辿り着いた時、やっと勉強が「運」じゃなく「再現」になり始め、
成績も伸び、プライベートな時間も充実し始めました。
そして社会人になって、メーカーでエンジニアとして働く中で、その感覚が完全に言語化されます。
エンジニアの仕事って、派手さはないです。
でも本質は一貫していて、
目標から逆算して工程を組み、リスクを潰し、手戻りを減らす。
何かが詰まったら原因を探して、次に同じことが起きないように仕組みを変える。
それを繰り返すうちに、腹落ちしました。
「あ、これ勉強と同じじゃん」
気合いで突っ走るより、
“設計図”を先に作った方が結局いちばん速い。
根性を否定するんじゃなくて、根性が報われる形にしておく。
この考えが、今の私の土台になり、担当しているご家庭にもお伝えしています。
この設計図で成績が伸びた生徒さんは枚挙にいとまがありません。
5. 時間の意味が変わった日(父の死/祖父母の老い)
もうひとつ、私の価値観を決めた出来事があります。
20代で父を亡くしました。
ここは細かい話をするつもりはないけれど、
あの日を境に、「時間」の見え方が変わりました。
“いつか落ち着いたら”
“そのうちやろう”
そういう言葉が、急に怖くなったんです。
また、祖父母が少しずつ弱っていく姿を見て、
時間は増えないし、戻らないし、待ってくれないと痛感しました。
だから私は、勉強にも同じ感覚を持っています。
遠回りや消耗で、何年も溶かしてしまうのは本当にもったいない。
頑張るなら、積み上がる形で頑張ってほしい。
6. 心が折れる瞬間を、何度も見た
もうひとつ。
身近な人が心身の不調で立ち止まるのを、何度も見ました。
頑張れる人ほど、突然崩れる。
仕事に行こうと思ったけれど、なぜかベッドから起き上がれない。
涙が止まらなくなる。
「真面目な人ほど壊れる」って、本当にあるんだな、と。
そこで思いました。
人生は学び、頑張り続けることが必要とされがちですが、
“頑張り方”が悪いと、心が先に削れてしまう。
受験も、仕事も、育児も、
続けられる形じゃないと意味がない。
もしあなたが『お金さえ払えば塾がなんとかしてくれる』と思っているなら、今すぐこのページを閉じてください。私は本気のご家庭としか向き合いたくありません。でも、もしあなたが『親としてやれることは全部やりたいが、やり方がわからない』と悩んでいるなら、私が必ず力になります。
7.理念:学・時・心・体を崩さず、積み上がる家庭学習へ
だから私は、勉強をこう捉えるようになりました。
- 学:学び続けること(人生を更新し続ける力)
- 時:時間を大切にすること(父の死、祖父母の老いで強く意識するようになった)
- 心:心を大切にすること(身近な人が心身の不調で立ち止まるのを見て学んだ)
- 体:体を大切にすること(結局、全部の土台になる)
これはきれいごとじゃなくて、家庭学習の現実だと思っています。
例えば、中学受験。
学力だけ上げようとして、睡眠が削れる。
睡眠が削れて、機嫌が悪くなる。
親も子もピリついて、家庭が荒れる。
結果、机に向かう時間は増えても伸びない。
だから私は「もっと頑張れ」とは言いません。
頑張りを“積み上げ”に変えるために、まず形を整える。
勉強の設計を決める。
同じ60分でも、積み上がり方が変わる。
8. 家庭学習をどのように進めればいいのか?
家庭学習って、教材より先に“回し方”で決まります。
同じ60分でも、伸びる家と伸びない家がある。
その差は、気合いじゃなく仕組みです。
このブログでは、そのような「学習の設計図」「家庭学習のやり方」「学習の進め方」を、科学的根拠に基づいて書いていきます。
また、以下のような具体的な方法
- どこから手をつければいいか分からない時の“学習計画の立て方”
- 間違いを「反省」で終わらせず、同じミスを繰り返さない誤答の扱い方
- 小5/小6で崩れやすいポイントと、受験までの先回りの設計
- 親が管理役を降りるための、仕組みの作り方
- 子供が自分から勉強するための仕組みの作り方
- 中学受験だけでなく、中学・高校・大学・社会人になってからも活きる自走力・メタ認知力の付け方
については、後日お知らせするLINEにてご案内する予定です。
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